6月の誕生石である真珠は、日本人になじみが深く、フォーマルからカジュアルまで幅広く使い分けられる上品な宝石です。
真珠は、生きた貝の中で生み出されます。
もともとは、貝の中に偶然に入った砂粒などに真珠層が巻かれて、自然に出来たもので、大変貴重でした。
また、真円のものはほとんど有りませんでした。
明治時代に、日本で養殖真珠の技術が完成し、あこや貝の真円の真珠が出来るようになったのです。
真珠といえば、あこや貝から作られるホワイトから淡いピンク系の真珠を思いうかべますね。てりが美しく、冠婚葬祭さまざまなシーンに使われます。
他にも、オーストラリア等でとれる直径10ミリ以上、15~20ミリになることもある大ぶりな南洋白蝶真珠、タヒチ等でとれる9~14ミリほどの南洋黒蝶真珠、カリブ海でとれるコンクパール、淡水のイケチョウガイからとれる淡水真珠などの種類があります。
真珠は「人魚の涙」「月のしずく」と呼ばれます。
涙の象徴とされ、相手の喜びや悲しみに寄り添う宝石として、慶事や弔事などのフォーマルな場で身に着けられるようになったそうです。
また、石言葉は、「健康・長寿・富・無垢」です。
真珠のお手入れは、汗や酸に弱いので、使用後に優しく拭くことが基本です。柔らかく乾いた布で汗やほこりを優しくふき取ってからしまいましょう。
さらに化学的な成分にも弱いので、メイクやヘアセットが終わってから真珠のジュエリーを身に着けるようにしてください。
真珠は表面が柔らいので、他のジュエリーと一緒にせず、お求めになった時のケースに入れて大切に保管しましょう。