前回、サファイアには様々な色が、あるとお話しました。
ピンクサファイア、グリーンサファイア、イエローサファイア、バイオレットサファイア、ホワイトサファイア等、色名を付けて呼ばれます。
小粒のサファイアを、濃い色から淡い色へとグラデーションを付けて並べたリングやネックレスはとても綺麗で人気があります。
カラーサファイアの中で、特別な名前を持つサファイアがあります。
パパラチアサファイアです。
パパラチアとは、シンハラ語で「蓮の花」を表すそう。
オレンジとピンクの中間の、華やかにして上品な色がとても美しく、希少価値も高いので、三大稀少石の一つとされています。
原産地はスリランカです。
他にも特別なサファイアとして、スターサファイアがあります。
カボションカットのサファイアにアステリズムと言う星のような6条の光が現れるものです。
内部にルチルの針状結晶が密集しているためにスターが現れるのです。
3本の光が交差しているので、それぞれ信頼、希望、運命を象徴すると言われたそうです。恋や、勝利のお守りとされてきました。
サファイアに黒い色はありませんが、ブラックスターサファイアと言う、ゴールドを含んだ黒色にスターの現れるものがあります。
グリーンやイエロー系のサファイアに黒色の針状のヘマタイト・インクルージョンが発達したものです。
ルビーにアステリズムが現れるものはスタールビーと言います。
美しさを楽しむだけでなく、お守りとしても大切にされてきた宝石です。